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歯科医院の現状と今後

現在一般医療の分野においてはマスコミの報道などにもある様に、「患者数の減少」、「診療報酬の漸減」などが経営を圧迫し、いずれも厳しい経営を強いられています。 

歯科医院の現況も全く同じで経営環境は極めて厳しく、「歯科医=高額所得者」のイメージは最早過去のものになっています。 

中でも特に問題なのは歯科医師の過剰問題です。 

日本では1961年の国民皆保険以降歯科医院の患者数が急速に増加しましたが、この当時の歯科医師の数は人口10万人当たり36名でした。 

そこで1965年厚生省(当時)は歯科医師の数を1985年までに人口10万人当たり50名とする計画を立て、この計画は1984年に達成しました。 

しかし歯科医師の数はその後も着実に増え続け、このままの勢いで歯科医師が増加するなら2025年には歯科医師の数は必要数を1万人以上上回ると予想されています。 

更に問題なのはこの1万人以上の過剰というのは過疎地や離島も含む全国平均の話ですので、歯科医師が集中する都市部、中でも東京、大阪などの大都市圏では更に過剰になります。 

どの様な業種でもそうですが構造的に供給過剰になった場合、対応は三つしかありません。 

ひとつは先行きを諦めてその商売から撤退する事、ふたつ目は現在のマーケットの中での徹底的な競争でライバルを倒して自分が生き残る事、そして三つ目は今までの技術やノウハウを生かして新たなマーケットを開拓する事です。 

現在多くの歯科医院が向かっている審美歯科や矯正歯科というのは、上記の三つの対応で言えば三番目の「新たなマーケットの開拓」ですね。 

従来歯科医院と言えば虫歯や歯周病などの歯の治療をメインに、お年寄りの入れ歯などを作って経営を維持していて、そこに歯の美容整形という考えはありませんでした。 

審美歯科はアメリカから渡って来たものですが、この狙いは日本でも現在のところは的中していて確実に歯の美容整形という新しいマーケットを開拓しています。 

ただ問題なのは今後です。 

現在もまだ歯科医師の絶対数は増え続けているのに反比例して、今後審美歯科や矯正歯科を訪れる若年人口は確実に減り続けます。 

そして既に審美歯科や矯正歯科での競争が始っています。 

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